好きな街に住む
本屋が好きです。
気づくと2時間くらい平気でウロウロしていたりして。
目指して買いに行く時もあるけれど、
お店で欲しい本を探す時間も好き。
本屋に漂う空気の流れのようなものが心地よく
ただそこに身を置くだけでなんだか落ち着くのです。
選び、迷うという行為さえも愛おしい時間。
先日、大手書店の社長さんのインタビュー記事を目にしました。
「今、全国に1718の市町村があり、書店がない市町村は400以上もあるんです。
(中略)ネットでいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、書店が無くなるとい
うことは、その地区の文化的風土が確実に失われるということです。
ネットに頼らず実際の本を店頭で探し、手に取って、買うことが出来る。そんな楽しみ
を提供することが存在意義だと思っています。」
確かにネットは便利だし、書店よりも安く買える場合が多い。
でもそれを続けていたら、いつか自分の街から本屋さんが消えてしまうかもしれない。
当たり前の風景が、当たり前じゃなくなる。
だって、すでに400以上の市町村に本屋さんがない…
この記事を読んだ時に、本屋さんで本を買おうと思った。
本屋に限らず、残したいものは自分で残さなくてはならない。
それでもなくなってしまうものはあるけれど、ひとりの力は小さくて大きい。
一昨年、私の住む町に小さな書店が出来た。
ちょっととんがったセレクトの書店で、
そのお店があるだけで、なんだか自分の住む街が誇らしく感じる。
本屋じゃないけど、小さな映画館もある。
そんな映画館が街にあることも、やはりちょっといいな、と思う。
残り続けて欲しい。そう思うけれど、最近あまり行けてない。
それじゃ、大好きな場所がなくなっても何も言えないんだよね。
ということで、今日は久しぶりにその本屋さんへ出かけました。
(とんこ)